music

> PDCD092 『マテオ・ストーンマン - マイ・ビューティフル・ハバナ』 (2012.10.17)


キューバン・ジャズヴォーカル/ボレロの名作『マテオ』の衝撃から9年…。米国の男性SSWマテオ・ストーンマンが、愛するキューバに幾度となく赴き吹き込んだ、珠玉の名曲達が遂にお披露目です。待望の新作、タイトルは『マイ・ビューティフル・ハバナ (Mi Linda Havana)』。前作に勝るとも劣らない、キューバへの愛情に満ちた、夢見心地の傑作に仕上がりました。

ロサンゼルスとキューバをベースに活動を続ける男性SSW、マテオ・ストーンマン(Mateo Stoneman)が、2003年から2012年にかけキューバへと何度も赴き吹き込んだ作品が本作『マイ・ビューティフル・ハバナ (Mi Linda Havana)』です。プロダクション・デシネがリリースした前作『マテオ』(VSCD-9376)は、静かな出だしとは裏腹に、ジワジワと噂が広まり、今でも高い人気を誇る逸品ですが、本作もまた、前作に勝るとも決して劣らない、期待通りの、いや、期待以上の極上のキューバン・ジャズヴォーカル、ボレロの逸品となりました。

まるで衰えることを知らない、マテオの澄んだシルキーヴォイスの美しさはそのままに、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブやオルケスタ・アラゴンのメンバーを含むバックの面子も豪華過ぎるほど。美しいジャズ演奏を背に歌われる今作の収録曲の大半が、マテオのペンによるオリジナル曲と言うのも注目点です。決して派手では無いですが、アメリカ人であるマテオにしか成し得ない、ロマンチックで、いつまでも、何度でも聴き続けていたい衝動に駆られる作品に仕上がっています。

オープニングを美しく飾る「Alma con Alma」の出だしのピアノの響きだけでも、この作品が傑作であることの証明として十分足りるでしょう。優しく、艶やかに語りかけるように歌うマテオの歌声も唯一無二。続くオリジナル曲「Andando por el Malecon」は、優雅なストリングスが導く、ロマンチックでドラマチックなナンバー。他にも、華麗なオーケストレイションが心地良い「La Virtud de Cuba」、澄んだハイトーンヴォイスと切なげな旋律が絶品の「Los Aretes」、哀愁感漂うピアノのフレーズも印象的な「Pasitos」、どこか物悲しさが滲み出る「Navegar el Mar」など、アルバムの大半を占めるマテオのオリジナル曲のクオリティが絶品で、今作では、メロディメーカーとしての彼の才能も堪能できます。他にも、珍しくブラジル音楽を取り上げた「Eu Se Que Voce Amar」も興味深く、作品に奥行きをもたらしています。

ここまで書いておいて言うのもなんですが、このように素晴らしい作品の前では、言葉は無力です。是非とも一度ご自身の耳で、その肌触り、フィーリング、そして感動をお確かめ下さい。本作は、マテオが9年の歳月をかけた力作です。マテオの歌声とキューバ音楽の出会いは、偶然でありつつ、必然でもあった。そんな風にも思わせてくれるほどに、ユニークで美しく、感動的な1枚です。是非とも、この素晴らしい作品を日本中に広めて下さい。

●A式の紙ジャケット仕様
●全世界に先駆けて、日本で先行リリース
●日本盤のみのオリジナル曲順
●日本盤のみのオリジナル・アートワーク
     

Mateo Stoneman (マテオ・ストーンマン):
ニューハンプシャー生まれ、現在はロサンゼルスとキューバを行き来して活動を続ける男性SSW。アメリカンドリームを夢見て移住したL.A.では窃盗容疑で全てを失い服役。その時、ラテン音楽の素晴らしさに目覚め、スペイン語で歌い始めた頃から彼の人生は一変。出所後は、LAのストリートを中心にライブ活動を続け、『The Cuanto Cuesta Show』(ラテン系の「アメリカン・アイドル」的人気オーディションTV番組)に毎週出演した事や、その興味深い経歴が大手新聞各誌で紹介されるようになり、一躍誰もが彼のことを知るようになる。その甘く繊細な歌声と美しい旋律で奏でられるボレロは、一聴で聴く者を虜にしてしまうほどに魅力的で唯一無二。


  • back
  • catarogue一覧へ
  • next