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> PD049:『マルク・デシャン - シュクレ・サレ』


全編が奇跡的なクオリティ。フランスの気鋭のジャズピアニスト、マルク・デシャンのピアノトリオ編成のアルバム『シュクレ・サレ』。日本盤化にあたり、アートワークも一新し、A式の紙ジャケ仕様で生まれ変わりました。

自身のピアノに、ベースにドラム、時折パーカッションを交えて聴かせるサウンドのキモは、何と言ってもほぼ全曲自らのペンによる物と言うメロディの美しさ。程よく耳馴染み良く、でも切なく儚げで、ウットリするような、そんなステキなメロディだけが、ぎっしりと詰った1枚です。クラシカルで品性溢れるタッチも印象的ですが、ワルツに、時折ラテンやブラジル音楽のリズムも用いて聴かせるアレンジも秀逸で、その全てがとにかく驚きのクオリティなのです。

やんわりと何かを宣言するかのような高揚感が心地良いオープニングの「01. Baladadidou」、優雅なワルツの「02. Valse a 3T.」、素晴らしくエレガントで、程よく泣ける旋律が美しいラテンジャズ「04. Rosalie」、メランコリックなボサジャズ「09. Adeus melancolie」、ラストを飾る亡きメロのピアノソロ「14. Benji's theme」…枚挙に暇が無いと言うか、全編が素晴らし過ぎてとても言葉に出来ません。

例えば、プロダクション・デシネが発掘しリリースして来た名作達、モニカ・ドミニク・トリオの『ティレグィナン』、ジャン・ピエール・フーケの『レイルロード』、ピエール・カマス『ル・ピアノ・ドゥ・ピエール・カマス』などに通じるエッセンスをギューッと凝縮して、3で割って、さらに“マルク・デシャン”と言う名の最高のスパイスを振りかけたら、こんな素晴らしい作品になった…そんな無茶な例えがまかり通りほどの一枚です。

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