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> PD037


ジャズの電車ジャケットと言えば、何と言っても御大・オスカー・ピーターソンの名作『Night Train』、あるいは、同系のデザインでお馴染み、イタリアのジャズピアニスト、ギド・マヌサルディ『Blue Train』がお馴染みですが、1986年にパリで吹き込まれた本作『レイルロード』も、(知名度こそ劣るかもしれませんが)素晴らしい作品です。

一時期は、フランスの伝説的なプログレバンド、“マグマ”のピアニストとしても活動したというジャズピアニスト、ジャン・ピエール・フーケ。ジャズ畑での活動はもちろん、映画音楽や演劇界でも活躍する彼が、マーク・ジョンソン(晩年のビル・エヴァンスのベーシスト)、ドラム奏者ピーター・アースキンという米国の実力者のバッキングを受け、パリで録音した、全曲オリジナル曲で構成されたアルバムが本作です。

滑らかなタッチで、優しい音色を紡ぎ出すオープニングの「クルーズ」を聴けば、彼が描くメロディの美しさ、品性の良さを実感出来るでしょう。程よい切なさが滲む「レトワール・デュ・ノル」、「タイム・ゾーン」もまた、抑制の効いた演奏、甘い旋律が素晴らしい秀曲。さらには、走るリズム隊と共に駆け足で聴かせる快速の「レッド・ライン」、タイトなドラムブレイク、グイグイと迫り来るようなベースラインも骨太な「モビール」など、気持ちファンキーな楽曲も一筋縄では行きません。そして本作のハイライトは何と言っても、”青い”泣きのメロディと、ジワジワと高揚して行く曲調が最高に感動的な名曲「コラーレ」でしょう。先立って、プロダクション・デシネよりリリースされた、ジャズ・コンピ『musique dessinee 03 ~ Essence』でもラストを飾ったドラマチックな名曲です。

本作は、当時LPがリリースされた後に、ごく僅かにCDもリリースされており(コチラは、オークションなどでは3万円を超える事もあるそうです…)、今回はその際に追加収録されたボーナス曲2曲(ピアノソロ)も収録しております。ジャケットのアートワークも両サイド共に秀逸で、そんな印象的なデザインが映えるよう、今回もA式仕様の紙ジャケットでの再発となります。オリジナルのマスターテープを用いてのマスタリングもしっかりと時間をかけて行っておりますので、そのエスプリの効いた感動的なサウンドをじっくりとお楽しみ頂ける事と思います。

プロダクション・デシネが発掘&復刻し、好評を得て来たモニカ・ドミニク・トリオロベルト・プレガディオなど、美しく感動的なサウンドに通ずるような、ピアノトリオの秀作です。末永くお取り扱い頂ける、飽きの来ない秀作です。

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