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フランスの有名な歌手/俳優、アンリ・サルヴァドールの出身地としても知られるフランス海外県“ギアナ”出身の黒人ジャズベース奏者、ヴィクトール・サバスが率いたカルテットが1986年に吹き込んだ、知られざるブラック・ジャズの傑作。
マルティニーク出身のジャズピアニストMario Canonge、ブラジルのパーカッション奏者Dousty Dos Santos、グァドループ出身のドラマーSerge
Marneに、ゲストとして参加したサックス奏者・Allen Hoist(最近、マーヴィン・ゲイの「Inner City Blues」の激渋カヴァーがクラブジャズ/ソウルシーンで話題を呼んだ)はNYC生まれと言う、多国籍/多地域出身の、若き黒人ジャズマン5人組が繰り出すサウンドは、コルトレーンの影響も色濃いモードジャズを軸にした、アフロ〜カリビアン的なエッセンスを多分に感じさせる渋いモノですが、特筆すべきは全曲オリジナルと言う、楽曲のクオリティの高さ、特にメロディの良さでしょう。
長く美しいピアノの序章からドラマチックに展開して行くオープニング曲「Mr J.C.」からして素晴らしいですが、続くアフロ〜スピリチュアルなフィーリングが渋過ぎる哀愁モーダル「Tradition」も高揚感溢れる名曲。一転、軽快なサンバのリズムに乗せ、明るくハッピーなフィーリングで駆け抜ける「F.A.」に続くのが、本作のハイライトにして衝撃の名曲「A
pou zot...」。フルートが奏でる哀愁の旋律が素敵なこの曲は、とにかく感動的。ラストは、重厚なスロウビートが秀逸なファンキージャズ/ソウルジャズ「Feliz」。儚げなメロディは、ここでも華を咲かせています。



