先日4月13日にリリースした2作品のうちの1つ、
『Giorgio Tuma - In the morning we'll meet』について、少し書き記しておこうと思います。
イタリアのレッチェ在住のSSWジョルジオ・トゥマの3作目となるアルバムです。


彼の2枚目のアルバム『My vocalese fun fair』の内容が素晴らしかったこともあって、
3作目に対する期待というのは、まあすごいものがありました。
でも実は私、最初にこの3作目のデモを聴いたとき「なんか地味だなー。」と言ってしまったのです。
通称Gimmys ...って、私のばかたれ!
言い訳すると、その時はマルヤマくんがデスクで小さめの音で流していたのを、
こちらはこちらで別の音楽を流しながら、背中越しにぼんやりう~っすらとキャッチしただけだったので、
ほとんど聴こえていないも同然でした。
なのに軽く「地味だな~」と適当に言いはなった自分の口を、いまからでも舞い戻って
「この口か!この口か!」と、洗濯バサミでつまみ上げに行きたいです...ほんとにもう!
その後、マルヤマくんからデモをかしてもらって、きちんと聴いてみた時の衝撃といったら。
音楽がながれてきて数秒後には、
" これ...やばいんじゃないの... "
と、本気で思いました。
こんなに繊細で優しくて美しい音楽を、私は聴いたことがあったっけ?
そう自分の心に問いかけていました。
いま、凄いものを自分は聴かせてもらっているんだという実感が、間違いなくありました。
凄いものをトゥマさんは創り上げてしまったし、
凄いものを私たちは日本でリリースさせてもらおうとしているのだと。
使命感と責任感のようなものまで(勝手に)感じてしまいました。焦るほどに。
そして今もその思いは変わらずあります。
そして今もその思いは変わらずあります。
とてもざっくりな言い方になりますが、この一枚の中には、
ふわふわっとドリーミーな60年代のソフトロックと、
美しくてドラマチックな古きよきイタリア・サントラの世界が溶け合って、
そこに銀河鉄道の夜までひっぱってきたような世界が広がっています。
煌めく小さな小さな星くずで出来たかわいい列車にのって、星と星の間を静かに旅しているような...。
深い森の中で、朝の光をに導かれて、白くうっすらとかかるもやの中をくぐりぬけていくような...。
そんな感覚。
2作目のようなキャッチーさこそないのですが、この音楽はよりたくさんの人に知られるべきものだと思うし、
たくさんの人に「あ、これは"大"名盤だ」と感じて、理解してもらえるはずの作品のはずです。
彼はどんどん彼の中の純度を上げていって、美しさのかたまりをついに作ってしまったのだと思います。
だけどそれは、決して"ただ綺麗"なだけじゃない。哀しみや挫折の先にある希望や夢のようなもので。
そうして私たちは、彼の音楽の中に何かを見つけて出逢う、のでしょう。
『録音音楽』そして『アルバム』のすばらしさについても、改めて教えてもらったような気がします。
ジャケットの可愛らしいアートワークは、すべて本物のクッキーのスタンプで出来たものです。
まる、しかく...さまざまな形のクッキーをぺたんぺたん...と。
デザイナーの方も、ちゃんとトゥマの音楽を表しているところがまた。
創る・表現する、ということの素敵さがこの一枚にぎゅっと詰め込まれています。
日本盤のインサートは、そのアートワークを使って、クラフト紙でこさえたのですが、
写真をみたジョルジオさん、どうやらか~なり気に入ってくれたようです。よかったよかった!
早く実物送らないといけません。
早く実物送らないといけません。

既に聴いてくださって、そして気に入ってくださった方、
ぜひ周りの方に「こんな音楽がいま、生まれたよ。」と広めていただけたら、うれしいです。
リリース前のプレス資料には、思い切ってこんな見出しを書きました。

これを作っていたときも心の中で思っていたけど...
「たぶん」じゃなくて「絶対に」、これは世紀の大名盤、です。
イクコ